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俺ではない炎上

浅倉秋成さんの俺ではない炎上を読みました。

私は本を読むのに時間がかかるほうなのですが、前作の六人の嘘つきな大学生と同じく一気に読んでしまいました。私はツイッターをやっていないのですが、そのあたりは謎解きの核ではなく、あくまで舞台装置といった扱いだったと思います。ミスリードもたくさんあるのですが、どちらかというと犯人よりも構成になるほどと思わされました。

作中後半に出てくる「みんな同じことを言っている、自分は悪くない、自分が正しいと言っている」という言葉がとても印象的です。それへのアンチテーゼなのか主な登場人物は全員それぞれ少し間違えています。とても考えさせられる内容でした。

ミステリーなどを読むと、話の着想や、プロット、キャラクターの造形などどのように作られ、練られていくのかとても興味をそそられます。